2021.8.18
コロナ禍のYouTube動画トレンド推移 ― kamui tracker調べ
リニューアルしたkamui trackerの動画検索機能でトレンドを調査
これにより、コロナ禍におけるYouTube動画のトレンド推移を調査いたしました。
調査の結果、新型コロナ発生から約1年半が経過し、発生初期と現在とでは異なるYouTube動画トレンドが存在するということがわかりました。
YouTube上で特定のキーワードをタイトルもしくは説明文(概要欄)に含む動画の投稿本数を「kamui tracker」のデータベースで独自に調査し、2020年1月以降、3ヶ月ごとに各月での本数を計測。2020年1月の動画投稿本数を100とした際の投稿本数推移をスコアとして記載。
2020年4月以降、伸びが高止まりを見せたキーワード
「ダイエット」「DIY」「実況プレイ動画」、これら3キーワードは、それぞれコロナ禍で一気に需要が高まったYouTube動画ジャンルです。
しかし、2020年4月以降の動画投稿本数は横ばいとなっていることがグラフから見てとれます。
コロナ発生直後には、多くのYouTuberがこれらのジャンルで動画を投稿しました。しかし、これら動画の供給が多くなる中で、徐々に見られるチャンネルが絞られ、結果的に投稿本数の伸びが落ち着いたという背景が推察できます。
コロナ禍長期化で高まった、「癒やし」や「より生活を快適にしたい」ニーズ
「睡眠用」「リラックス」「間取り」、これら3つのキーワードは、コロナ発生以降、現在に至るまで継続的に動画投稿本数が伸びていることがわかります。
「睡眠用」のキーワードは、眠気を誘うようなヒーリング音楽や波音などの自然音、ASMRなどの心地よい音を主体とする動画に含まれています。
「リラックス」のキーワードを含む動画も、音に関する投稿がメインですが、加えて、お香などのリラックスアイテムの紹介や、ペットとのゆったりとした時間を伝える動画が人気となっています。
「間取り」は、物件紹介の動画を中心に含まれるキーワードです。個性的なデザイナーズ物件紹介から、ハウスメーカーのモデルルーム動画まで様々な紹介動画が存在します。
これらの動画が増えている背景には、長引くコロナ禍による生活の変化があると考えられます。リモートワーク・リモート授業で家にいる時間が増えるなど生活のリズムが変わったことで、体調や心理状態に影響が出ている人が増えている可能性があります。そのため、こういった人々に癒やしを与える動画へのニーズが増えていると考えられます。
また、物件紹介動画のニーズの高まりは、家にいる時間が増え、今まで以上に在宅時の快適さにこだわりを持つ人が増えた結果であると、考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回、長引くコロナ禍で、YouTube動画トレンドに変化があることが見えました。
当調査にあたっては、YouTube上のトレンドを掴むことが可能な「kamui tracker」の、リニューアルした動画検索機能を活用しています。
2021年8月12日にリニューアルした本機能では、タイトル及び説明文(概要欄)に含まれるキーワードが検索可能となっております。
また、「視聴評価」という独自指標で動画を検索できるようになり、これにより「伸びやすい企画」のリサーチがさらに便利になりました。
最新の市場やデータはkamui trackerでご覧いただけますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。現在有料機能の無料トライアルを実施しております。
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